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2009-12-26 実務 ~ロイヤリティ~

サイトへのアクセス・キーワードが「ミニマムギャランティ」で高くなっており(笑)、
嬉しいのか、悲しいのか・・・。
いや、嬉しいこととしましょう。
このサイトがミニマムギャランティ方式を取っていることは、否めないので。
(いっそのこと、「ミニマムギャランティ屋」というサイト名に変更したら、と横ヤジが)

コンテンツ制作者にして見れば、対価ですし、評価のひとつとして看做すことができるからってのもわかりますけど、それにしてもしかし・・・。

っつうことで、(前向きに)お金にかかわるテーマをシリーズで書いていこうかと思ってます。

ロイヤリティ、ランセンス・フィー、イニシャル・フィー、レベニュー・シェア、リテーナー・フィー、といったコンテンツ権利の売買に関係するものから、各業界で使われるお金に関する専門用語ってのも扱おうかと思ってます。

今回はロイヤリティ

横道にそれますが、ロイヤリティと言えば、昔アメリカ人の前で、ホワイトボードに「loyalty(=忠誠)」と書いて失笑を買ったことがあったっけ。
「それもすっごく大事なことだけど、今話しているのは『royalty(※こっちが正しい方です)』だよ~」

(わかっているけど、間違える。日本人は「L」と「R」に弱いんだよ。)

日本でもカタカナ表記にはロイヤルティー、ローヤルティーと書く場合もありますが、ここは一つ、ロイヤリティということで。

ロイヤリティもコンテンツ制作者にして見れば、重要なことの一つ。
ミニマムギャランティ(MG)のところでも触れましたが、業界によって、MGとロイヤリティがセットになっている場合もあれば、ロイヤリティ1本の場合もあります。

出版業界の「印税」に近いと言えば近い。
しか~し、これもMG同様、売る側からすれば戦略の一つです。

いわゆる、
・固定型ロイヤリティ
・変動型ロイヤリティ(オーバーロイヤリティ)
の2種類があります。

固定型は売上や利益のロイヤリティのパーセンテージを固定して、収益の一部をもらうのに対して、変動型は儲かったら儲かった分、パーセンテージが上がり、設定された売上や利益がいかなかった時は少なく、いった時は大きくもらえるといった方法です。

数字で例えると、
固定型ロイヤリティ3%と設定され、売上が7500万円だった時
固定 7500万円×3%=225万円
変動型ロイヤリティで、2500万円まで2%、5000万円まで3%、7500万円まで4%としていたら
変動 2500万円×2%+(5000万円-2500万円)×3%+(7500万円-5000万円)×4%=225万円

数字は一緒でも、変動型にすると、最大売上が2500万円だった場合は50万円しかもらえませんし、5000万円だったとしても125万円しかもらえないといったことが起こります。

変動型を採用する場合には、企業間の「事情」が関係してくることがあります。
一番大きな理由はモチベーションアップ。
一緒に制作したり、売ってくれたりしたことへの感謝の意を込めた成功報酬もあれば、ロイヤリティを支払う側、いわゆる2次利用者への配慮の意味もあります。
最初は大変だけど、うまくいったら、成功を分かち合おうといった。

また、ロイヤリティの設定には以下のものが挙げられます。
・売上
・利益
(・ちょっと複雑になると、上代・下代での売上や利益)
・販売個数

コンテンツ・ホルダー側は売上や利益、また販売個数をどうやって把握しているのかと言うと、契約書があることが前提で、売上であれば売上報告書にロイヤリティを書いて
提出してもらいます。
場合によっては会計帳簿の提出を契約に盛り込まれることもあります。

MGと比較して、ロイヤリティは成果報酬に近く、コンテンツを2次利用する側にとっては初期投資分の負担がなく、リスク回避をすることができます。

ただ、MGが不当に高く、ロイヤリティも不当に高いといったことはないはずです。
(あったら、やらせぽったくりですねん。)
MGが高ければ、ロイヤリティが低くなり、MGが低くなれば、ロイヤリティが高くなるとバランス均衡は考えられているはずです。

ポイント:MG高かったら、ロイヤリティ低く
MG低かったら、ロイヤリティ高く

原則、いくらが適正なロイヤリティなのかといったスタンダードな数字はありません。
そもそも過去の売上や販売個数などや業界的な商慣習によって、ロイヤリティが設定されることが多いからです。
なんだよ、業界毎のロイヤリティなどを出してくんないの~、と思っている方、お怒りはごもっともです。
でもケースバイケースが多く、しかもこのサイトのように小説~マンガ~ゲーム~アニメ~ドラマ~映画を横断すると、業界別にかなり異なったり、似ていたり、何がスタンダードなのか見えない部分があります。

ただアメリカでは固定型ロイヤリティを取るところが多く、コンテンツの海外販売に対し、どの段階でブレークイーブンになるのか、何カ国売れるのか、また、リスクは何かも含め、ファイナンスを戦略的に考えていることは確かです。

我々ももう少し、頑張らなければですね。

関連記事:実務 ~ミニマムギャランティ①~

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