タメになる面白情報

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2009-06-09 実務 ~ミニマムギャランティ~

最近、問い合わせが増えている「ミニマムギャランティ」についてまとめてみました。
ミニマムギャランティはロイヤリティとセットになることが多いのですが、ここではミニマムギャランティにフォーカスを当ててみようと思ってます。

「△▼マンガをゲームにした場合のミニマムギャランティはどのくらいですか?」
「●×キャラクターを商品化したいのですが、ミニマムギャランティは取られますか?」
などといった質問に、一律100万円ですと言いたいところですが、残念なことに画一的な答えがありません。
権利者であるコンテンツ・ホルダーに聞いてみない限りわからないことが多いのです。
大ざっぱに言えば、商品化はロイヤリティだけになることが多いです、くらいしか回答ができない状態です。
それはコンテンツの権利者の戦略によって異なりますし、コンテンツ毎にも異なるからです。

ロイヤリティは権利者が売れ行きに応じて、何パーセントかの対価をもらうのに対し、ミニマムギャランティは売れなかった場合でも、先にもらえるコンテンツの貸し出し料
になります。

不動産業の賃貸物件で言うところの「礼金」だと思えばわかりやすいでしょう。
賃貸契約が終了したとしても、返金されることがないように、コンテンツの利用許諾契約が終了してもミニマムギャランティは戻ってくることは一部の例外を除いてほとんどありません。
※一部の例外とは、ミニマムギャランティを保証金と定義している場合です。

そうした意味から、ミニマムギャランティは売り手側の権利者、いわゆるコンテンツ・ホルダーにとって、既に製作費や開発費を回収しているのであれば、純利となるおいしい臨時収入です。

一方、買い手側のコンテンツ・リプロデューサーやディストリビューターにとっては、新たな製作費(開発費)という支出になり、業界によって会計上減価償却費として処理されるものになります。

売り手側はより多くのミニマムギャランティをもらっておいた方が安心ですし、買い手側は投資をカバーする程売れるのか不安ですので、より低く設定してもらった方が安心です。

それを決定付ける要素として、ある意味、企業間のパワーバランスがミニマムギャランティのバロメータになると言えるでしょう。
初めての取引で、人気がある、固定ファンがついているといった誘引力があるコンテンツをある会社がどうしても欲しいと言った時・・・

・・・不等記号で表すと以下のようになります。

・会社の信用度(知名度) 高<低
・経営状態 良<悪
・業界での実績 長<短
・同類の2次利用の取り扱い実績 有<無

「会社の信用度」において、例えば、業界ではその会社は知られているけど、世間一般にはよく知られていない場合、知名度が下がり、ミニマムギャランティが高く設定されることがあります。
(逆に、有名企業は、潤沢な予算があるとみなされ、高く見積もられる場合もあります。)

また、2次利用の企画などを見た上で、その会社への期待も含め、ミニマムギャランティを考慮してくれる場合もあります。
前払いのミニマムギャランティを下げ、後払いのロイヤリティの料率を上げるなどして、売り上げが発生してから支払うことなどの措置も取ってくれたりします。
買い手側にとっては後払いの方が有利なことは確かですから。

こうして見ると、ミニマムギャランティがあるのかないのかという疑問以前に、優良コンテンツを上手くこなせる企画力交渉力がミニマムギャランティを最適化する一番重要なことである気がしています。

(そんなわけで何かお力になれることがございましたら、お気軽にご相談ください。)
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