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2010-01-09 実務 ~ライセンス・フィー~

前回のロイヤリティに引き続き、コンテンツ業界の取引で使われる用語の続きを。
今回はライセンス・フィーです。

ライセンス・フィーは、コンテンツの「利用許諾料」と思って頂いて、ほぼ間違いありません。
で、ミニマムギャランティとの違いはというと・・・

残念ですが、明確な定義がないようです。
言葉の成り立ちから、ライセンス・フィーの方が「このコンテンツをライセンスするのは当然のこと」というコンテンツ・ホルダー側(ライセンサー)の意図が感じられるくらいでしょうか。

ミニマムギャランティ(最低保障金額)もライセンス・フィーも契約着手時の支払いが多く、(ほぼ返金されることのない)コンテンツホルダー側への対価です。

またライセンス・フィーもロイヤリティとセットになることが多く、ミニマムギャランティと似ています。
もっともアメリカは利用許諾の契約のことを「ライセンス・アグリーメント」というので、ライセンス・フィーの方がポピュラーな使われ方をしているように思います。

ライセンス・フィーにもイニシャル・ライセンス・フィーという、着手金に近い言葉があります。
ライセンス・フィー全体が5,000万円として、イニシャル・ライセンス・フィー2,500万円だったら、2,500万円を契約時に支払い、残りの2,500万円を別の指定日に支払います。

分散してくれるのは、2次利用側の借り手にとって少し楽になりますよね。
しかし経験的に言うと、イニシャル・ライセンス・フィーなどといった言葉が使われるケースは、ケタ数の大きい支払い額や世界を対象にした高額な投資によるプリ・セールス(事前売り)などで、小額ではそういった対応はないと思って頂いていいでしょう。
(小額という言葉は非常に曖昧ですが、企業の規模によって負担が大きく感じられない額ということにしておきましょうか。)

ライセンス・フィーは、コンテンツを借りることによって儲かるどうかを、全く意識していない対価なので、支払う2次利用側はロイヤリティの支払いと共に、いつの時点でブレークイーブン(損益分岐点)になるのかを予測しなければなりません。
売れるかどうかわからないものを吟味することほど、難しいことはありませんが、経験や将来のトレンドを意識して、予測をします。

例えば、日本全域に渡って利用できるコンテンツがあったとして、ライセンス・フィーが1億円だったら、1億円をいつの時点で回収できるかを予測していないと、いつまでも赤字事業となってしまいます。
プラス、ロイヤリティがあったら、もっと悲惨な状況が起こります。

人気があったり、競合がある場合は、コンテンツ・ホルダーやライセンサーの言うなりになることが多いのですが、事業の存続を考え、交渉の余地がある対価だとも言えます。

海外との取引(特にアメリカ)において、メディア・フランチャイズやライセンス・ビジネスにたけた国の場合、日本的な考え方を変え、経験を積み上げていくしかないのかもしれません。

関連記事;実務 ~ミニマムギャランティ~
実務 ~ロイヤリティ~

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