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2010-07-30 コンテンツ業界経営指標-自己資本率

今回はお堅い経営指標のひとつ、自己資本についてです。

自己資本は、バブル経済がはじけた1990年代に経営体質を安定的なものにするために、日本企業が何年もかけて努力をしてきたところであり、特にコンテンツ産業はヒット作がある時とない時の落差が激しいため、財務体力の強化がなされてきた分野です。

自己資本は、資本金や法定準備金、剰余金などのことをいい、会社の全ての資産を合算したものを総資産といいます。
自己資本率は自己資本を総資産で割ったパーセンテージで表します。
通常40%以上あれば財務的に安全といわれている、会社の健全性を表す指標に使われています。

日経新聞の発表によると、2009年3月期末の上場企業の平均自己資本率は35%でした。
2008年の9月のリーマン・ショックで世界的な金融危機から経済低迷になったため、自己資本率の低下は避けられませんでした。

自己資本率

 

企業分類 出版 アニメ ゲーム オンライン
ゲーム
パチンコ テレビ 映画

業界
平均

当年度 51.9% 51.5% 64.9% 44.1% 74.5% 61.7% 49.9% 62.7%
前年度 53.2% 50.6% 64.4% 38.3% 72.5% 63.5% 50.0% 63.0%

 

注)集計方法:新興市場を含む上場企業の09年3月末決算短信(または有価証券報告書)から
自己資本÷総資産=自己資本率(%)
出版には未上場の一ツ橋・音羽グループ数字は含まれておりません。

上記表はコンテンツ業界の当年度は2009年3月末の自己資本率です。
上場企業の平均が35%だとしたら、コンテンツ業界平均が63%で、他の業界よりも群を抜いています。
特に、パチンコ、ゲーム、テレビでは60%以上という高水準。
日本の財務経営で名門といわれているキヤノン並みの自己資本率といえます。

もちろん、借入の指標を表す有利子負債依存度も低く、非常に健全な経営をしている企業が多いのです。
上場企業の平均が27%くらいといわれ、その水準より12%と低いため、かなり健全といえます。

有利子負債依存度

 

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企業分類 出版 アニメ ゲーム オンライン
ゲーム
パチンコ テレビ 映画

業界
平均

当年度 15.8% 20.6% 7.0% 10.0% 4.4% 15.6% 20.3% 11.6%
前年度 14.5% 20.6% 6.6% 19.8% 1.8% 13.2% 20.3% 10.2%


6月15日に日銀が成長分野基盤強化策として、民間銀行に超低金利で融資する総額3兆円、実施期間6年、金利は年0.1%で、返済期間は1年以内(諸々の規定あり)といった優遇措置を発表しました。
その成長分野には、「コンテンツ・クリエイティブ事業」も含まれています。
もちろん、コンテンツ業界は有利子負債依存度が低いのに、財務上でいえば、有利子負債が増えることになります。

 

コンテンツ事業でなくとも、不安材料をかかえている昨今、この優遇措置が効果を上げることもあるかもしれません。
ご興味のある方は検索してみてください。

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